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  • taihukai2004

吉田高校(4)

ノッて舞える女性です。

身軽で 体育会系で

運動神経は素晴らしい

頭もいい

集中力もある


「昨日は

5時間 舞い続け 謡い続けたんです!」


K先生のその言葉で

私は私の垣根を取っ払いました。

この人には

熱いままで向かい合って見よう


最初の出会いの時に、

「すべきことが迫っているため

充分なことが出来ないかもしれない」


とおっしゃった言葉は

瞬時に私にブレーキをかけました。


私は

その人そのものを

そのままで受け止める人間です。


時間が無い

しんどい

学年末で仕事は山のよう

部活の顧問も忙しい


全て受け止め

私もそれなりに向き合います。


言い訳をする弟子には

それなりに微笑み

褒めちぎります。

忙しいねぇ

良く頑張ったねぇ


出来るようにすれば良い

自分がそこに、現状に、

満足するならば

そのままで、言い訳をしながら

進めばいい。


後悔、しないならば…


しかし

K先生の5時間宣言

私に火を付けました。


あと残りの時間がどれだけあるのか

私は

ふと冷静になって疲れた頭で

瞬時 考えました。


そして

容赦なく

この人に真剣に向き合ってみよう


彼女のうつむき加減の額を見ながら


方向は決まりました。


お教えしています「鶴亀」

の世界は

唐の玄宗皇帝の壮大な世界です。



まずは

月宮殿

月の天女の舞


春の花いろ

秋の時雨に濡れた紅葉の葉いろ

は冴え冴えとした

雪いろの彩り


全てにイメージの分子として入り込み、

袖を翻して舞うのです。


ステージを通り越して

景色を見ながら舞えますか?


次に 

山河草木 目前に広がる国土、即ち

自然界の姿そのままに 舞台はこの地球上に、移ります。


舞う玄宗皇帝に代わり

そのまま自身の舞いとして

具現化した時


豊かに実り

いやましに栄え

永遠を約束された地球

皇帝でなく

舞うあなたの目前に広がり始めます。


そこにはいくさも無い

災害も無い


玄宗皇帝の壮大な世界と

権力者のスケールの大きい舞

人間の太っ腹な容量

それらを受けて


舞人は

世界を観る。

世界を創る。


D MAT 災害医療派遣チーム

が昨日愛媛から出発しました。


うちのお嬢さんは

東日本大震災の時

第一陣にて松山から出発しました。


人間捨てたものでは無い。

吉田の災害の爪痕は、記憶に新しい。


けれど、


過去の芸術から生まれる憧憬

青い地球をよみがえらせるのです。



鶴亀の舞を

堂々と表現出来る力を持っているのは

K先生この人しかいない


春夏秋冬の彩りと

国土永遠の栄え

そして

全てを受け止める優しさ

心と全身に満たして

表現出来得る限り

しっかりと舞ってごらんなさい。


楽しくノッて

生徒の皆さんも

もしかして

膝を叩きながら

リズムで、参加してくださるかもしれない


この吉田の地で

共に

シャープに

快活に

おおらかに


K先生には

舞って頂きたい


そう思いながら

私は

松山德本能舞台から

エールを送っています。










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