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  • taihukai2004

三越座学 ⑵ 巴御前

更新日:2月13日

座学では

現在 平家物語と能の詞章(台本)である曲との関係を探っています。


平家方の敦盛 終わり

次は 源平の戦いの源氏側

(ともえ)

に入りました。


まず彼女と切り離せない木曽義仲(源義仲)について

平家物語 巻9 木曽最期

を 原文と口語訳にて読みました。


人間のもろさ

情の深さ 

思いのありったけをぶつける相手がいる有り難さ


義仲の人物像はこの辺りが捉えられたでしょうか?

読み解く人によって

千差万別かもしれません


今井四郎兼平

義仲と「一所の死」を約束した乳兄弟です。

深い絆で結ばれた主従であり、苦楽を共にし、どのような犠牲を払ってでも主君を助ける 生死を共にする

これが乳兄弟です。


そして この兼平の妹が

です。

美人 一人当千の剛腕の武将 荒馬乗り

と描かれています


義仲の馬の後を走り

追撃する両横の敵の首を

彼女は左右、両腕で捕まえ 脇でねじ切り

捨てながら

義仲を追いかけついていくのです。


25万の範頼軍の敵の中 駆け破り駆け破りした義仲たち50騎は、

残り 主従最後5騎となりました。

そこに巴も、いました。


義仲の後を追いかけ、共に戦い 

生涯かけて愛した義仲。


最期の時が迫っているのを

悟り

義仲は、巴に向き合います。


「お前は女だ

義仲が、死ぬきわに女をつれていたと言われるのは 心外だ

去れ」


これをどう捉えましょう?

義仲の心の中に

これから座学は入っていかねばなりません。


手がかりとするのは

世阿弥の「巴」です。


義仲死して200年以上経ち、

世阿弥は 「能 巴」を作りました。

その詞章(台本 戯曲)である謡曲を

次回から紐解いてみましょう。


そして

義仲のこの言葉の真意が

どこにあるのか?


討論を重ねて

探っていこうと思っています。










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いよいよ 本日、第二回 義仲と巴についての座学が 終了致します。 締めくくりに 受講された皆様に課題を出しました。 レポート用紙一枚に 木曽義仲の生き様 もしくは 巴御前の内面について 自由に書いて発表して頂きたい。 今頃、座学受講の皆様は、久しぶりの自分との格闘の時間を過ごしていることと思います。 平家物語も、謡曲 巴も 再度読み直してみて 思うところは多かったでしょうか? では 皆様と同じく

般若

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