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taihukai2004

朝日に向かって



黎明を迎え

走る

太陽が出る一瞬の光を浴びるために

走る


右腕のライトは私の位置を示すために点滅し


暗闇のランナーたちは

私の歩き走りと違って

対向車の光を浴びながら

対岸で

静かに逞しく

速度緩めることなく

悠々と疾走している


音のない静かな時間

まだ届かぬ太陽光の淡い有彩色の中で


自動車のヘッドライトの、

暗闇を突き抜ける無色のLED


にかえる時間

にかえる時間


共有できない人間の思いに対し

それになす術もなく

背を向けるしか無い場所で

立ち尽くす


諦め


黎明の光は

私に何を語ってくれるのだろう


大好きなの見事な姿

ここにやっと辿り着き 

寒さで緑が枯れ色に近く変化している

松の姿を横に見ながら


ああ自然は生きている

息吹を発信し

共に生の実感を共有しようと

ここで私を待っていてくれる


世阿弥が


草木国土悉皆成仏


と語った世界


これが

地球であり

日本 大和国であり

ここ 松山の地

そしてこの の姿。


いつかここで泰鳳会の謡会(うたいかい)をしたい

20年前から思い続けてきたけれど


駐車場が迫っている松の周りを見ながら

夢に終わる前に

そろそろ実現を考えたい


すべきことは

まだまだあるし

私に残された課題も山積だ。


さあ

今日が始まる


気分一新


新しい朝日にむかって

何をする


また

を入れ

生き直そう


そう思いながら

やっとゴール


久しぶりのスロージョギングは

心身共に

こたえました。









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