冥冥ヲ視、無聲ヲ聞ク
冥冥之中、獨リ暁ヲ見ル
無聲之中、獨リ和ヲ聞ク
(荘子 天地篇)
時に無性に「山姥」の謡(うたい)を
謡いたくなります
無聲音の世界に埋没したくなる時かもしれないです
時に
謡の中に
かけがえのない自分の人生観を
視ることができるときは
誰が分からなくとも
幸せな時間を独りで
満たすことができる
泣きたくなるような
至福の時を独占できます
謡は
その重さを識る人たちに
七百年近くもの間
大切に受け継がれ
この私の手元にも
届けられた
宝物のような
無形の存在物なのかもしれません
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