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taihukai2004

無聲音

冥冥ヲ視、無聲ヲ聞ク

冥冥之中、獨リ暁ヲ見ル

無聲之中、獨リ和ヲ聞ク

   (荘子 天地篇)


時に無性に「山姥」の謡(うたい)を

謡いたくなります


無聲音の世界に埋没したくなる時かもしれないです


時に

謡の中に

かけがえのない自分の人生観を

視ることができるときは


誰が分からなくとも

幸せな時間を独りで

満たすことができる

泣きたくなるような

至福の時を独占できます


謡は

その重さを識る人たちに

七百年近くもの間

大切に受け継がれ


この私の手元にも

届けられた

宝物のような

無形の存在物なのかもしれません

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