生きていると
動いてみると
本のページをめくるように
日々 新しいひととの出会いがあります。
一度もお話をしたことがない方に
ある所で出会い
目を見ながら会話をする。
日常茶飯のことであるにもかかわらず
改めて不思議だと思うのは
多分その方が新鮮な息吹を運んで来てくださったからなのでしょう
単にお買い物をするだけの事であるにもかかわらず
会話は滑らかに弾みます
いらないおしゃべりは一切なく
位高く
静かに
礼儀正しく
私の意図を受けて
無音の真空の中で
会話が進みます。
そこには
てらいも
へつらいも
媚びも無く
静かに
しかし
微笑みながら
スマートに
私の思う所に
話は進んでいくのです。
京都 禅寺 智勝院のお話
東京 麻布台の美術館のお話
優雅
高貴
洗練
ひとは
会話の中で
こういう豊かになるものを得る術を
どうやって身につけていくのでしょう?
一朝一夕には
身につかない
洋服も靴もバックもお化粧も
それは付随物です。
私 泰鳳会(たいふうかい)
を立ち上げてから
30年弱
風の会として…〈台風〉
火の会として…〈鳳凰〉
思うがままに日々の稽古を積み重ね
精進を純粋培養のビーカーのなかで
育て続けているのですが
さあ
その集まりは
決して一様ではありません
個々の個性をそだてながら
どう
風の赴くままに
自由奔放に
思いの丈を舞えるのか
謡を座学の学びをもとに
深く表現出来るのか
課題満載です。
T百貨店で出会いのあったTさん
私にとりまして
新鮮な風を
盛夏に運んで下さいました。
うちの大切なお嬢さんと共に
お礼申し上げます。
また
いつか
静かに
お会いしたいものです。
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