第42回松山市芸術祭が
先日
10月15日(日) 松山市民会館大ホールにて行われました
泰鳳会全員出演で
舞囃子 海士 玉之段
をご披露させて頂きました
前日のリハーサルも
当日 本番前も
全員が沈黙と緊張とで
楽屋は張り詰めた空気が漂っていました
いよいよ出演直前となりました
舞手のシテ
地謡の方々
囃子 笛 小鼓 大鼓の方々
10名が順次舞台に入ります
一年近く稽古をしてきた成果が
本日披露されるのです
わずか15分内外の時間の流れは
日常では考えられない重い集中の一瞬です
囃子と地謡の呼吸
その息遣いを全身に受けて
シテの舞は始まります
海士である女性が我が子の為に
海底深く潜り 龍宮から宝玉を取り戻す話です
追手のサメやフカ 龍神たちを振り切り
追い詰められた女は
くわえていた短剣で
我が胸を切り裂き その胸の中に宝玉を押し込み
命綱を引き 地上に浮かび上がる
その凄惨な姿と一人の女の命の終わり
は 何を見る人たちに伝えるのでしょうか
シテである舞手は
舞台本番までにその女になりきり
その覚悟を体現すること
地謡も然りです
私はそれを
舞台に立つ方には
課題として常に言い渡しています
今回の舞台
シテ 地謡の方々
課題は
達成できたのでしょうか?
次回のブログにて
出演者に差し上げたメッセージを
そのまま掲載させて頂きます
当日
この舞台をご覧になられた方々にも
ご参考になれば幸いです
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