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taihukai2004

吉田高校の生徒達の「老松」⑴


[齢(よわい)を授くるこの

行末(ゆくすえ)守れと

我が神託の

告げを知らする

松風

久しき春こそめでたけれ


いつまでも幸せな日が長く続きますように

と大切な「」の将来を

神に祈ると

松吹く風 松籟と

早春の紅梅の香りにのって

神からのお告げがもたらされました。

その大切な人に

幾久しき「春」が

これから先も

長くもたらされるであろう と。


私の恣意的な意訳です。


自分たちの日常に当てはめてみてください。


17,8歳のあなた達が

神に手を合わせる瞬間は

自身と対峙(たいじ)する時です。


真剣に祈り 合掌をし、

目を閉じた時


静寂に満ちた空間にあるのは

今まで気づかなかった

のざわめきの香り


そこに神のお告げを感じたとしても

不思議はないでしょう


早春の息吹(いぶき)は幸せな悠久を運んでくるのです


豊かな自然は

震災の跡地にも

芽吹き始めています。


京から福岡太宰府へ左遷された菅原道真を慕って

道真が住んでいた庭の、松と梅の木は

道真を天神として祀っている

太宰府天満宮へ飛びました。

それが老松と飛梅(とびうめ)の伝説です。

ここで神とは菅原道真公を指しています。


1000年以上過ぎ去ったを超えて

この老松と飛梅のメッセージは

私達のもとに届きます。


一月二十五日


松風の音と梅の香りを感じながら

吉田高校体育館ステージ

ご自分たちの心を

しっかり集中して

舞ってみて下さい。


短い舞いの中に

大切な人への思いを込めて

能の舞である、初めての仕舞「老松」を表現してみて下さい。



泰鳳会の方々も

懸命に稽古して

吉田高校に伺おうとしています。




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